ベニガオザル(紅顔猿、Macaca arctoides)は、オナガザル科マカク属に分類される霊長類。
インド東部、カンボジア、タイ西部、中華人民共和国南部、ベトナム、マレーシア(マレー半島)、ミャンマー、ラオス
体長50-70cm。尾長0.3-6.9cm。体重5.1-10.2kg。全身は暗褐色の体毛で覆われる。顔には体毛が無く、赤い皮膚が露出し黒い斑点が入る。老齢個体では斑点が増加し顔が黒一色になることもある。尻にも体毛が無く、暗赤色の皮膚が露出する。
幼獣は全身が白や淡黄色の体毛で覆われる。陰茎や膣の深さが長い。メスは性皮が腫れ上がらない。
山地の森林に生息する。20-30頭からなる群れを形成して生活する。
食性は雑食で、昆虫類、鳥類の卵、木の葉、果実、タケノコなどを食べる。
繁殖形態は胎生。幼獣の時から排卵していない個体や、同性間に対しても頻繁に性交渉を行う。1回に1頭の幼獣を産む。
農作物を食害する害獣。
生息地では食用とされる事もある。
開発による生息地の破壊、害獣としての駆除、食用の乱獲などにより生息数は減少している。