Acer caudatum Wall. subsp. ukurunduense (Trautv. et C.A.Mey.) E.Murray
和名 オガラバナ(麻幹花)オガラバナ(麻幹花、学名:Acer ukurunduense)はカエデ科カエデ属の落葉小高木。同じ株に両性花と雄花が出る雄性同株。別名、ホザキカエデ。
樹高は3mから10mに達する。冬芽の鱗片は2-3対ある。今年枝には黄褐色の短毛が密生する。葉は長さ4-8cmの葉柄をもって対生する。葉身は長さ、幅ともに6-13cm、掌状に5-7浅裂・中裂し、裂片の先端は鋭くとがり、基部は浅心形から切形になり、縁には欠刻状の鋸歯がある。葉の表面は全体に短毛が散生し、裏面の脈上に淡褐色の短軟毛が生え、裏面全体に灰白色の軟毛が密生する。
花期は6-8月。長さ10-20cmの円柱形の複総状花序を有花枝の先端に直立させる。花は花序に100-200個つき、黄緑色になる。花弁、萼片は5個、雄蕊は8個ある。子房には細軟毛があり、2分する花柱は外曲する。果期は9-10月。果実は翼果で2個の分果からなり、分果の長さは1.5-2cmになる。
和名の由来は、樹木が麻幹(おがら:皮をはいだ麻の茎のこと)のように柔らかいことから。
日本では北海道、本州の中部地方以北と奈良県に分布し、低山または亜高山帯の林縁に生育する。アジアでは、東シベリア、樺太、南千島、中国東北部、朝鮮に分布する。