コスモス(英語: Cosmos [ˈkɒzmɒs]、学名:Cosmos)は、キク科コスモス属の総称。また、種としてのオオハルシャギク Cosmos bipinnatus Cav.[2] を指す場合もある。アキザクラ(秋桜)とも言う。
一年生の草本[3]。茎は高さ2-3mになり、よく枝を出す。葉は対生で二回羽状複葉[4]。細かく裂け、小葉はほぼ糸状になる。頭花は径6-10cm、周囲の舌状花は白から淡紅色、あるいは濃紅色。中央の筒状花は黄色。葯は黄褐色。通常は舌状花は8個。開花期は秋で、短日植物の代表としても知られる。
秋に桃色・白・赤などの花を咲かせる。花は本来一重咲きだが、舌状花が丸まったものや、八重咲きなどの品種が作り出されている。本来は短日植物だが、6月から咲く早生品種もある。
熱帯アメリカ原産[2]。メキシコからスペインに渡りマドリード王立植物園に送られ、コスモスと名づけられた。日本には1879年(明治12年)に渡来した。これは美術学校の教師ラグザーがイタリアから持ち込んだものである[5]。秋の季語としても用いられる。
観賞用に栽培される。 日当たりと水はけが良ければ、やせた土地でもよく生育する。景観植物としての利用例が多く、河原や休耕田、スキー場などに植えられたコスモスの花畑が観光資源として活用されている。ただし、河川敷の様な野外へ外来種を植栽するのは在来の自然植生の攪乱(かくらん)であり、一種の自然破壊であるとの批判がある。
日本での「秋桜」という表記は、さだまさしが作詞作曲した楽曲「秋桜 (山口百恵の曲)」で初めて用いられ、以後文学的表現として使われることも多くなった。
語源「コスモ」(cosmo)はギリシャ語の「宇宙」の「秩序」を意味する[6]、「コスモス」とはラテン語で星座の世界=秩序をもつ完結した世界体系としての宇宙の事である。 対義語は、混沌のカオス(ケイオス)。
国営昭和記念公園の「花の丘のコスモスまつり」(2010年10月19日撮影)