キオン属(キオンぞく、黄苑属Senecio)はキク科の属の1つ。
世界に広く分布する。1500–2000種を含むキク科最大の属であるが、いくつかの属に分割されて扱われることもある。。
多年草で頭状花序は黄色の雌性の舌状花と両性の筒状花で構成される。例外として1年草で筒状花だけからなるノボロギクがある。総苞は筒状または半球形。痩果は円柱形で冠毛の毛は細くて多数ある。
葉や茎が多肉質で、多肉植物として扱われるものも何種かある。
一部にはアルカロイドを含むものもあり、家畜が食べて中毒を起こすことがある。
日本にはキオンなど約10種が生育し、ノボロギクやナルトサワギクなど数種が帰化している。
いくつかの種は、現在は別属とすることが多い。