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シロチョウ科 ( Japanese )

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シロチョウ科 Pieridae Lepidoptera 2005 spring 001.jpg
モンシロチョウ Pieris rapae
分類 : 動物界 Animalia : 節足動物門 Arthropoda : 昆虫綱 Insecta : チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera 上科 : アゲハチョウ上科 Papilionoidea : シロチョウ科 Pieridae
Duponchel, 1835 亜科

シロチョウ科(白蝶、Pieridae)は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科内のひとつの分類単位。シロチョウはシロチョウ科に属するチョウの総称で、シロチョウという和名のチョウは存在しない。

概要[編集]

南極大陸以外の全ての大陸に分布し、1,000ほどが知られている。モンシロチョウキチョウなどの、なじみ深いチョウも含まれる。

成虫の前翅長は2-6cm程度で、チョウ全体で見ると中型のグループである。成虫のは突起がないか、または少ない。翅の色は黄色がベースで、その上にの模様が見られる。この模様は種類や性別によって異なる。ただしニューギニアを中心に分布するカザリシロチョウ類や、南アメリカに分布するベニオビシロチョウなど、黒をベースにした鮮やかな翅色の種類もいる。

成虫は翅を閉じて止まる。にやって来てを吸うが、地面に降り立って水分を吸う習性があるものも多い。

幼虫は褐色のケムシもいるが、緑色で細長いものがよく知られており、これらは俗にアオムシとよばれる。モンシロチョウなど、農作物に被害を与える害虫となるものもいる。また、ほとんどのシロチョウの幼虫は単独生活をするが、中にはミヤマシロチョウやカザリシロチョウ類のように、幼虫が糸を吐いてクモの網のようなを作り、集団生活するものもいる。

は帯蛹型で、尾部のカギ状突起と胸の部分の帯糸で上向きに自分の体を固定する。

分類[編集]

シロチョウ科は4つの亜科に分けられる。なお、チョウの和名は最後の「~チョウ」を省くのが普通だが、シロチョウは「~チョウ」をつける。

コバネシロチョウ(トンボシロチョウ)亜科 Dismorphiinae(6属)
マルバネシロチョウ亜科 Pseudopontiinae(1属)
シロチョウ亜科 Pierinae(55属)
モンキチョウ亜科 Coliadinae(14属)

ウスバシロチョウウスバキチョウというチョウもおり、和名のとおりシロチョウによく似ているが、これらは現在アゲハチョウ科に分類されている。かつてはシロチョウ科に分類されていたが、シロチョウ科は脚の爪が二分するため、脚で見分けが付く。ただしジャノメチョウ科クロコノマチョウウスイロコノマチョウは例外で、爪が二分する。

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    クモマツマキチョウAnthocharis cardamines)のオス。ヨーロッパからアジアにかけて広く分布するが、日本では中部地方の山地だけに分布する

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    ヤマキチョウGonepteryx rhamni)。ヨーロッパからアジアにかけて広く分布するが、日本では中部地方の山地と東北北部だけに分布する

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    ツマキチョウのメス。沖縄を除き、日本各地に生息している

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    カザリシロチョウの一種Delias aglaia。南アジアと東南アジアに分布する

関連項目[編集]

 src= ウィキスピーシーズにシロチョウ科に関する情報があります。  src= ウィキメディア・コモンズには、シロチョウ科に関連するカテゴリがあります。

参考文献[編集]

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シロチョウ科: Brief Summary ( Japanese )

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シロチョウ科(白蝶、Pieridae)は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科内のひとつの分類単位。シロチョウはシロチョウ科に属するチョウの総称で、シロチョウという和名のチョウは存在しない。

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