Felis planiceps
和名 マレーヤマネコ 英名 Flat-headed catマレーヤマネコ(Prionailurus planiceps)は、ネコ科に分類される食肉類。
インドネシア(ボルネオ島、スマトラ島)、タイ南部、ブルネイ、マレーシア[1][2]
体長40-56cm[1][2]。尾長13-17cm[1][2]。体重1.5-2.2kg[1][2]。 頭部はやや扁平で細長く[2]、英名(flat-headed=平たい頭の)の由来になっている[1]。尾は短く[2]、体長の1/3-1/4[1]。全身は太く柔らかい体毛で被われる[1][2]。背面の毛衣は濃褐色で、灰色や淡黄色の斑点が入る[1]。腹面の毛衣は白く、吻端や顎、胸部には暗色斑が入る[2]。耳介の後方は黒い体毛で被われ、白い斑点が入る(虎耳状斑)[1]。頬に黒い縦縞が入る[2]。
耳介は小型で丸みを帯びる[1][2]。虹彩は褐色[1]。四肢は細くて短く、指趾の間には水かきがある[1][2]。爪を引っ込めることができない[1]。
森林や低木林、沼地などに生息し、水辺を好む[1][2]。夜行性[1][2]。
植生は動物食傾向の強い雑食で、魚類、カエル、爬虫類、甲殻類などを食べるが[2]、果実を食べることもある[1]。
干拓による生息地の破壊、油や重金属による汚染などにより、生息数は減少している[2]。生息地では法的に保護の対象とされ、狩猟や流通が禁止されている[2]。