マングース科(マングースか、Herpestidae)は、哺乳綱ネコ目(食肉目)に属する科。
アフリカ大陸、ユーラシア大陸南部、インドネシア、スリランカ[1][2]
耳介は小型で丸みを帯びる[1][2]。歯列は門歯が上下6本、犬歯が上下2本、小臼歯が上顎6-8本、下顎4-8本、大臼歯が上顎4本、下顎2-4本で計34-40本[1][2]。生殖器の周辺に臭腺(会陰腺)がなく、肛門の周辺に臭腺(肛門腺)がある。また臭腺からの分泌物を貯蔵できる袋(肛門袋)がある。四肢は短い[1][2]。指趾は4-5本で、爪を引っ込めることができない[1][2]。指趾の間には水掻きがないか、あまり発達しない[2]。
乳頭は腹部や鼠蹊にあり、乳頭の数は2-6個[2]。
森林、サバンナ、砂漠などに生息する。多くの種は地表性。主に単独で生活するが、一部の種では群れを形成し生活する。
生息地では食用とされることもある[2]。
狂犬病を媒介する他、生態系を破壊したり家禽を食害する害獣とみなされることもある[1]。
開発による生息地の破壊、食用の狩猟などにより生息数が減少している種もいる[2][3]。一方でネズミやヘビ駆除のために人為的に移入され、移入先の在来種を捕食し生態系の破壊が問題になっている種もいる[2]。