ハゴロモギク属(羽衣菊属、学名:Arctotis)は、キク科の属の1つ。学名より、アークトチス属、アルクトティス属とも。
アフリカ南部に40〜50種分布し、半耐寒性の一年草または短命な多年草で、ガザニアやヴェニディウムと近縁の植物である。茎や葉に天鵞絨状の白くて柔らかい毛が生えているものが多い。葉は根生葉のみのものもあり、茎に付く葉は互生し、柄があり、羽状の切れ込みがある。花は普通春咲きだが、園芸種の中には、かなり長く咲いているものもある。花色は黄色やオレンジ色が多く、白や淡紅色もあり、舌状花の付け根に蛇の目模様が出るものもある。晴れた日の日中にのみ全開し、曇りの日や夜間は半開または閉じている。学名は「熊の耳」の意味で、タネの落下傘が動物の耳に似ているからと言う。
現在販売されている種子は、冠毛(落下傘)が除去されたクリーンシードなので、普通に播くことができる。暖地では秋分頃が播き時だが、ファストゥオーサは9月5日頃までに播くと、花の少ない冬季に切り花が得られ重宝する。日当たりと排水がよく、ややアルカリ性の土でよく育つ。