タイセイヨウニシン(大西洋鰊・大西洋鯡、学名:Clupea harengus)は、ニシン目ニシン科の海水魚。欧米で Herring, Häring といえばニシンも含むが、普通は本種のことをさす。
種を区別したいときは、ニシンを Pacific herring、タイセイヨウニシンを Atlantic herring という。回遊魚で北大西洋、北極海に分布する。魚体は細長く、体長は30-45cmほど。背側は青黒色、腹側は銀白色。
太平洋に分布するニシンにきわめて類似しており、外見上は腹部の鱗の形が若干違う程度である。生態や肉質なども大きな差はない。
北ヨーロッパではマリネ、燻製、缶詰、塩干などで食べる。日本にもノルウェーなどから大量に輸入され、ニシンと同じように食べられている
〆鯡として、鯡の甘酢漬けのロールモップ(Rollmops)や鯡の燻製のキッパー(Kipper)など。